引用元:株式会社キムラ
廃棄物の減容化やリサイクル工程では、プレス機の選定が作業効率や物流コスト、後工程の安定性に直結します。特に「締める方向」の違いは、圧縮密度や形状安定性、処理対象への適合性を左右する重要な要素です。二方締めは性能と設備規模のバランスを取りやすく、さまざまな現場で選択肢になり得ます。
本記事では、二方締めプレスを中心に他方式との違い、用途別の選び方、安全面の注意点まで詳しく紹介します。
二方締めプレスとは?他種プレス機との違い

廃棄物の減容化やリサイクル工程において、プレス機は作業効率やコスト構造を大きく左右する重要な設備です。中でも「どの方向から材料を締めるか」という構造上の違いは、圧縮性能や仕上がり、用途適性に直接影響します。こちらでは二方締めプレスを軸に、他種プレス機との違いを整理して説明します。
◇二方締めプレス

二方締めプレスとは、主に上下方向の加圧に加え、左右いずれかの方向からも材料を拘束しながら圧縮するプレス機です。一方向のみで押す方式と比べて材料が横に逃げにくく、圧縮時の偏りを抑えられる点が大きな特徴です。特に、柔らかく形状が崩れやすい材料や、空隙が多く不均一になりやすい材料に対して効果を発揮します。
三方締めほどの高密度は求めないものの、一方締めでは品質が不十分な場合に、設備規模と性能のバランスを取りやすい方式といえます。
◇一方締めプレス
一方締めプレスは、上下方向など一方向からのみ加圧して材料を押し固める、最も基本的な構造のプレス機です。機構が単純なため導入コストを抑えやすく、操作や保守も比較的容易です。そのため、小規模な廃棄物処理現場や、限られたスペースでの運用に適しています。
一方で、圧縮中に材料が横方向へ逃げやすく、密度や形状にばらつきが生じやすいという特性があります。材料の性質や求められる品質によっては、性能面で制約が出やすい方式です。
◇三方締めプレス
三方締めプレスは、上下・左右・前後といった三方向から材料を拘束しながら圧縮する構造を持つプレス機です。材料の逃げ場をほぼ完全に抑えられるため、非常に高い密度での圧縮が可能です。圧縮後の形状や寸法が安定しやすく、品質の均一性が求められる用途に適しています。
その反面、構造が複雑になり、装置自体が大型化しやすいという特徴があります。導入コストや設置スペース、メンテナンス負荷も相応に大きくなるため、処理量や求める圧縮性能が明確な現場で選定されることが一般的です。
◇段ボールプレス機

段ボールプレス機は、使用済み段ボールを効率よく圧縮・結束し、保管や搬出を容易にするための専用機です。段ボールは軽量でかさばる一方、一定の強度を持つため、極端に高い圧力は必ずしも必要とされません。そのため、処理量や作業性を重視した設計が多くみられます。
構造としては一方締めが基本となる場合が多いものの、圧縮後の形状安定性を重視する現場では二方締めが採用されるケースもあります。排出量や作業人数、設置スペースなど、運用条件に応じた機種選定が重要となる機器です。
◇圧縮梱包機
圧縮梱包機は、廃棄物や資源物を圧縮し、一定形状の梱包物としてまとめることを目的とした機械の総称です。対象物は段ボールに限らず、フィルム、紙屑、金属屑、繊維類など多岐にわたるため、締め方や構造も用途ごとに大きく異なります。
一方締めは簡易的な減容を目的とする場合に適し、二方締めは形状安定性と作業効率の両立を図る用途に向いています。三方締めは、高密度化や輸送効率の最大化が求められる場面で選定されます。
圧縮梱包機は単なる減容設備ではなく、後工程や物流まで含めた全体最適の視点で選定されるべき設備といえるでしょう。
【目的・用途別】おすすめのプレス機

プレス機は、処理したい対象物の大きさや性質、作業工程によって、適した種類が大きく異なります。目的や用途に合わない機種を選定すると、作業効率の低下や安全性の問題につながるため、十分な注意が必要です。以下では、空缶やドラム缶を対象とした代表的な用途別に、プレス機選定の考え方を整理します。
◇空缶を選別しながら潰す

空缶を選別しながら潰す場合には、一方締めプレスが適しています。この用途では、アルミ缶やスチール缶に加え、異物や別素材が混在する可能性があるため、処理対象を過度に限定しない柔軟性が求められます。一方締めプレスは構造がシンプルで、投入物を目視で確認しながら作業を進めやすく、選別工程と相性が良い点が特徴です。
二方締めのように拘束力が強い構造は、対象物が混在する状況では、かえって扱いにくくなることがあります。そのため、選別作業を前提とする現場では、圧縮性能よりも作業性や対応力を重視し、一方締めプレスを選定する考え方が合理的です。
◇大きい空缶を潰す

一斗缶やペール缶などの大きい空缶を潰す場合には、二方締めプレスが適しています。これらの缶は板厚があり、形状も崩れにくいため、一方向からの加圧だけでは横方向に逃げやすく、十分な減容効果が得られない場合があるためです。
二方締めプレスであれば、加圧と同時に横方向を拘束できるため、缶の変形をコントロールしながら確実に潰すことができます。缶以外の軽量スクラップが混在する可能性がある場合でも、比較的安定した圧縮が可能であり、汎用性と圧縮性能のバランスが取れた方式といえます。
◇ドラム缶を潰す

ドラム缶を潰す用途では、ドラム缶プレスを選定することが前提となります。ドラム缶は一般的な空缶とは強度やサイズが大きく異なり、専用設計でなければ安全かつ確実に処理することはできません。
ドラム缶プレスは、高い加圧力と十分な剛性を備えた構造となっており、ドラム缶のみを処理する現場に特化しています。無理に汎用プレスで対応するのではなく、用途を明確にした上で専用機を選定することが重要です。
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二方締めプレス機の商品紹介と導入事例

プレス機の導入を検討する際、二方締めプレスは「処理対象が多様」「安定したインゴット化が必要」「省人化や作業環境の改善を図りたい」といった用途で注目されます。こちらでは、代表的な二方締めプレス機の製品特長と、実際の導入事例をわかりやすくご紹介します。
◇二方締めプレス(株式会社テヅカ)

株式会社テヅカが取り扱う「二方締めプレス」は、油圧式プレス機としての基本性能を備えつつ、導入コストを抑えたOEMモデルとして設計されています。基礎工事を簡易化できる構造となっており、据付にかかる手間を最小限に抑えられる点が特長です。また、投入室や上蓋には耐摩耗素材を使用し、刃物やロック機構を標準装備することで、長時間稼働における耐久性を確保しています。
操作性にも配慮されており、現場のオペレーション負荷を軽減しながら効率的な圧縮処理が可能です。建設廃材や金属スクラップ、缶類など多様な対象物に対応できる柔軟性を持ち、小規模から中規模の処理設備として導入しやすい製品といえます。
◇二方締め自動プレス機(株式会社太陽機械工作所)

株式会社太陽機械工作所の二方締め連続自動プレス機は、自動・手動の両モードに対応し、40~185トンクラスまでの圧縮力レンジをカバーするラインアップを揃えています。自動化機能により、投入から圧縮、排出までの一連のサイクルを効率化でき、1時間あたり数千キログラム規模の処理能力を持つ機種も選択可能です。
横型定置式の構造により工場レイアウトの自由度が高く、上蓋および投入口に刃物を装備することで、突き出した処理物の切断と圧縮を同時に行えます。大量処理や連続稼働が求められる現場において、安定した生産性と省力化を実現できる設備です。
◇スクラッププレス機(株式会社キムラ)
株式会社キムラのスクラッププレス機は、廃車や大型金属スクラップの圧縮・減容を主目的とする重機系プレスです。特に廃車体を対象とした高圧力仕様(例えば290トン級)により、大幅な体積圧縮を実現し、輸送コストや保管スペースの削減に貢献します。堅牢なフレームと高性能油圧ユニットを備え、耐久性と省エネ性を両立した設計が特徴です。
大型金属資源の処理を主とする工場やリサイクル業では、こうしたスクラッププレスの導入により、従来は人手やスペースに依存していた作業を機械処理へと置き換えることが可能になります。
◇作業環境を改善した事例

長野県のリサイクル企業では、空き缶の選別・圧縮処理を目的とした二方締めプレスラインを導入し、作業環境の大幅な改善を実現しています。この事例では、従来は屋外で作業員が分別作業と重機操作を行っていた工程を見直し、選別コンベア、磁選機、二方締めプレスを組み合わせた一貫ラインを構築しました。
特に、一度潰された缶は形状が不規則になりやすく、一般的な一方締めプレスではインゴット状にまとめにくいという課題がありました。二方締めプレスを採用することで、変形した缶であっても安定した固形化が可能となりました。さらに、重機投入に対応したホッパーや満杯センサー付きの自動供給システムを導入したことで、人手を大幅に削減しつつ処理効率の向上を実現しています。
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プレス機設置時に想定される主なリスク

プレス機は高い圧力を扱う設備であるため、設置や運用にあたっては生産性だけでなく、安全面への十分な配慮が欠かせません。事前に想定されるリスクを把握しておくことで、事故の未然防止や安定稼働につなげることができます。以下では、プレス機設置時に特に注意すべき主なリスクについて解説します。
◇ はさまれ・巻き込まれ事故の発生リスク
プレス機で最も重大なリスクのひとつが、可動部への「はさまれ」や「巻き込まれ」による事故です。材料の投入や位置調整、詰まりの解消といった作業では、可動部に近づかざるを得ない場面が発生します。この状態で誤って機械が作動すると、身体の一部が挟まれる重大事故につながります。
特に、動作範囲が広い大型プレスや自動運転機では動きが予測しにくく、危険性が高まります。設置段階で作業動線と可動範囲を明確に分離しておかないと、日常作業の中でリスクが常態化してしまいます。
◇ ヒューマンエラーによる操作ミス

プレス機は操作手順を誤ると即座に事故につながる設備であり、ヒューマンエラーの影響が大きい点も見逃せません。操作パネルの押し間違い、手順の省略、慣れによる油断などが重なると、本来停止すべき場面で機械が作動してしまうおそれがあります。
また、複数人で作業する現場では、合図や意思疎通の不足が誤操作を招くこともあります。実際、国内の金属加工工場では、誤操作によって共同作業者の一人が油圧プレス機に挟まれて死亡する事故が発生しています。
プレス機の設置段階で、操作系の配置や視認性、合図や作業ルールの徹底が不十分な場合、このような重大なミスが起こりやすくなります。
◇ 機械・安全装置の不備
機械本体や安全装置の不備も、重大事故につながる要因です。非常停止スイッチの位置が分かりにくい、インターロックが適切に機能していない、安全カバーが十分でないといった状態では、万一の際に被害を最小限に抑えることができません。
特に中古機や改造機を導入する場合、設置環境に適合しないまま使用されることで、安全装置が形骸化してしまうケースもあります。設置時には、機械性能だけでなく、安全機構が確実に機能するかを確認することが不可欠です。
◇ 作業環境の乱れによる事故
プレス機周辺の作業環境が整っていないことも、事故リスクを高める大きな要因のひとつです。床に廃材やスクラップが散乱していたり、床面の凹凸が大きかったりすると、つまずきや転倒の原因となり、転倒した拍子に可動部へ接触する危険性も生じます。
また、照明不足や騒音によって警告音や表示が認識しづらくなると、異常への気付きが遅れる可能性があります。プレス機は単体として安全でも、周辺環境が乱れていると事故が発生しやすくなるため、設置計画の段階から作業環境全体を含めた安全設計が求められます。
プレス機設置時に講じるべき安全対策

プレス機は高い圧力と大きな可動力を持つ設備です。設置方法や初期の安全設計が不十分な場合、その後の運用段階で重大な事故につながるおそれがあります。後付けによる対応には限界があることから、導入段階で体系的に安全対策を講じることが重要です。こちらでは、プレス機設置時に特に重視すべき安全対策について整理します。
◇ 安全装置による侵入防止
プレス機周辺への不用意な立ち入りを防ぐことは、はさまれや巻き込まれ事故を防止する上で最も基本的な対策です。安全柵や扉、インターロック付きガードを設置することで、運転中に人が危険エリアへ侵入することを物理的に防ぐことができます。
特に自動運転や連続運転を行うプレス機では、作業者自身が動作タイミングを把握しにくいため、装置側で侵入を制限する仕組みが不可欠です。設置時には、作業動線と安全柵の位置関係を十分に検討し、作業性と安全性の両立を図る必要があります。
◇ 安全金型と安全距離の確保
プレス機では、金型周辺が最も危険なエリアとなるため、安全金型の採用や安全距離の確保が重要です。安全金型とは、作業者の手や身体が金型内部に入りにくい構造や、万一接触した場合でも被害を最小限に抑える工夫が施された金型を指します。
あわせて、作業者が自然な動作の中で危険エリアに近づかないよう、操作位置と金型との距離を十分に確保することも必要です。設置段階でこの距離を確保しておくことで、日常作業における無意識の危険行動を減らすことができます。
◇ 定期点検と設備保全
安全対策は設置時だけで完結するものではなく、継続的な点検と設備保全によって初めて機能します。非常停止スイッチやセンサー、安全装置は、経年劣化や使用環境の影響により性能が低下する可能性があります。
定期的に作動確認を行い、不具合があれば速やかに修理・交換する体制を整えることが重要です。また、油圧系や駆動部の不具合は予期せぬ動作を招く原因にもなるため、設備保全の観点からも計画的な点検が欠かせません。設置時に点検項目と点検周期を明確にしておくことで、安全管理が形骸化しにくくなります。
◇ 作業手順の整備と安全教育

どれだけ安全装置を整えても、作業手順が曖昧であったり、安全意識が十分に共有されていなかったりすると、事故を防ぐことはできません。プレス機の運転、材料投入、停止、トラブル対応といった一連の作業について、明確な手順を文書化し、誰が行っても同じ動きになるよう整備することが重要です。
あわせて、作業者への安全教育を継続的に行い、なぜその手順が必要なのかを理解してもらうことで、形骸化したルールになることを防げます。設置時は、設備導入と同時に教育体制を整える絶好の機会でもあります。
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金属スクラップ処理機のおすすめメーカー3選
金属スクラップ処理機械を導入する際、実績と対応力のあるメーカーを選ぶことは、失敗しない設備投資の第一歩です。スクラップ処理は現場ごとに処理物や作業フローが異なるため、機械そのものの品質だけでなく、導入実績やサポート体制まで含めて比較検討することが重要になります。
以下では、実績・技術力・製品ラインナップの観点から評価が高い、おすすめメーカー3社をご紹介します。
◇株式会社テヅカ

金属スクラップ処理機およびリサイクル装置の設計・製造・据え付け・保守までをワンストップで対応できるメーカーです。福岡を拠点に、全国の金属リサイクル業者や産業廃棄物処理事業者の現場へ多数の機器を導入してきた実績があります。
テヅカの大きな強みは、単体機械の提供にとどまらず、スクラップシャー、二方締めプレス、押出式スクラッププレスなど多様な処理機器を組み合わせたトータルソリューションを提案できる点です。ユーザーの現場条件に応じて機器仕様を柔軟にカスタマイズし、処理効率と耐久性を両立した提案力にも定評があります。
| 会社名 | 株式会社テヅカ |
| 所在地 | 〒811-3125 福岡県古賀市谷山942-1 |
| 電話番号 | 092-941-1311 |
| 公式サイト | https://tezuka-group.co.jp/ |
導入実績としては、福岡県内における800型スクラップシャーをはじめ、複数の油圧プレスやスクラップシャーを金属処理現場へ納入しています。また、鹿児島県や埼玉県など各地域の事業者向けにも、押出式スクラップ締めプレスやベーリングプレスを納入しており、大型スクラップから小型金属片まで幅広い対象物の処理を実現している点が特徴です。
さらに、単体機械の販売にとどまらず、スクラップ処理ライン全体の構想設計から据え付け、アフターサポートまで一貫して対応できる点も、大きな強みといえます。
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◇株式会社太陽機械工作所/太陽機械株式会社

スクラップ処理機および環境機器分野で長年の実績を持つ老舗メーカーです。スクラップ圧縮機、切断機、破砕機など、金属リサイクルに必要な機器を幅広くラインナップしており、処理規模や処理物の特性に応じた機種選定が可能な点が強みです。
| 会社名 | 株式会社太陽機械工作所 / 太陽機械株式会社 |
| 所在地 | 〒551-0013 大阪市大正区小林西2-21-27 |
| 電話番号 | 06-6553-1110 |
| 公式HP | https://taiyo-kikai.jp/ |
例えば、二方締め自動プレス機では、油圧システムによる安定した圧縮力と高い自動化性能を備え、毎時数千キログラム規模の連続処理に対応する機種も用意されています。
太陽機械の製品は、投入から処理、排出までの作業動線を考慮した設計に定評があり、日常運用における作業負荷を軽減できる点が評価されています。また、メンテナンスや修理といったアフターサポート体制も充実しており、中~大規模のスクラップ処理工場での長期稼働を支える体制が整っている点も魅力です。
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◇近畿工業株式会社

破砕機、選別機、スクラップ処理プラント機器を総合的に手がけるメーカーです。金属スクラップ処理に加え、雑品スクラップや混合廃棄物などを含む総合リサイクル装置を展開しており、大型スクラップや複雑な処理物に対しても高い処理能力を発揮します。
| 会社名 | 近畿工業株式会社 |
| 所在地 | 〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通4-2-18 |
| 電話番号 | 078-351-0770 |
| 公式HP | https://www.kinkikogyo.co.jp/ |
破砕工程から素材の分離・選別までを一貫して対応できる機器構成が可能で、単体設備のみならず、リサイクルプラント全体の構築に対応できる点が強みです。
同社の機器は耐久性とメンテナンス性に優れており、厳しい運用条件下でも安定稼働が可能な設計となっています。また近年では、AI選別ロボットなどの先進技術の導入にも積極的に取り組んでおり、将来的な自動化やスマートリサイクルへの対応力を備えている点も高く評価されています。
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まとめ

本記事では、二方締めプレスを軸に、一方締め・三方締め、段ボールプレス機、圧縮梱包機との違いを整理しました。二方締めは上下加圧に加えて横方向を拘束できるため、材料が逃げにくく、圧縮の偏りを抑えやすい点が特徴です。
一方締めは構造がシンプルで導入しやすい一方、密度や形状が不安定になりやすく、三方締めは高密度化に強い反面、設備規模やコスト負担が大きくなりやすい方式です。
用途別では、選別しながら処理する空缶には作業性重視で一方締めが向き、大きい空缶には拘束力のある二方締めが適し、ドラム缶は安全性の観点から専用プレスの選定が前提となります。加えて、導入事例や安全対策の観点も踏まえ、設備選定では処理物・後工程・作業環境を含めた全体最適が重要です。
最終的には、必要な圧縮品質と運用条件を明確にしたうえで、メーカーの提案力や保全体制も含めて比較検討することが、失敗を避ける近道になります。
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