工場やリサイクル現場で発生する金属スクラップは、そのままでは体積が大きく、輸送や保管に手間とコストがかかります。
そこで必要となるのが「スクラップ処理機」や「圧縮機」「プレス機」です。これらの設備は、金属を圧縮・成形することで効率的な再資源化を可能にし、作業効率の向上とコスト削減に大きく貢献します。
しかし、用途や現場の条件に合わせて最適な機種を選ぶ必要があり、メーカーごとに特徴も異なります。
そこで本記事では、圧縮機・プレス機のおすすめメーカー製品7選や、おすすめの圧縮機・プレス機メーカー3選を紹介します。導入で失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。
なお、金属スクラップ処理機については以下のメディアで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
圧縮機/プレス機の選び方

金属スクラップ処理では、投入物や処理量に合った圧縮機・プレス機を選ぶことが重要です。設備によって対応できる素材やサイズ、処理能力が異なるため、用途に合わない機種を導入すると、処理効率低下や設備トラブルにつながる場合があります。
特に近年は、廃車処理だけでなく、アルミサッシや雑品スクラップ、大型金属スクラップなど、処理対象が多様化しています。そのため、「どのスクラップを、どのくらい処理するか」を整理したうえで設備を選定することが重要です。
また、圧縮力だけでなく、投入サイズや設置条件、保守性まで含めて比較しないと、導入後に運用負荷が大きくなるケースもあります。
こちらでは、圧縮機・プレス機の選び方について解説します。
廃車向け・金属端材向け・雑品向けの違い

圧縮機やプレス機は、処理対象によって適した機種が異なります。
例えば、アルミサッシや薄物スクラップを効率よく圧縮したい場合と、廃車ボディを処理したい場合では、必要な圧縮力や設備構造が大きく変わります。
そのため、「圧縮できるか」だけでなく、「どの対象物へ最適化されているか」を確認することが重要です。
圧縮機・プレス機の用途別比較表
| 項目 | 向いている対象 | 主な用途 | 重視点 | 圧縮力 | 設備サイズ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 圧縮機/ベーラー系 | 端材・薄物・アルミサッシ | 減容・積載効率向上 | 積載効率 | 比較的小〜中規模 | 比較的小型 | 投入物制限 |
| 廃車向けプレス機 | 廃車ボディ | 廃車処理 | 圧縮力と安全性 | 高圧縮力 | 中〜大型 | 周辺設備・安全対策 |
| 大型スクラップ向けプレス | 大型・重量スクラップ | 大型金属処理 | 処理能力と耐久性 | 超高圧縮対応あり | 大型設備が多い | 設置条件と保守費 |
圧縮機/ベーラー系が向いているケース
圧縮機やベーラー系設備は、薄物スクラップや端材処理との相性が良い設備です。
例えば、以下のような素材があります。
- アルミサッシ
- 薄板スクラップ
- 空き缶
- 軽量金属
- 工場端材
これらは体積が大きくなりやすいため、圧縮して減容することで積載効率を高めやすくなります。
圧縮機/ベーラー系の特徴
積載効率を高めやすい
圧縮することで輸送効率を高めやすく、運搬回数削減につながるケースがあります。
比較的小型設備が多い
大型プレス機と比較すると設置スペースを抑えやすい傾向があります。
薄物処理へ向いている
薄板や軽量スクラップをまとめやすい特徴があります。
一方で、大型重量物や厚物スクラップには向かないケースがあります。
廃車向けプレス機が向いているケース
廃車向けプレス機は、自動車ボディ圧縮を前提として設計されている設備です。
廃車はサイズが大きく、内部構造も複雑なため、高い圧縮力と安全性が求められます。
廃車向けプレス機の特徴
高圧縮力へ対応しやすい
車両ボディを効率よく圧縮しやすい構造になっています。
安全対策が重要
大型可動部を持つため、安全装置や周辺管理が重要になります。
周辺設備との連携が必要
搬入設備や解体工程との連携を前提に導入されるケースがあります。
また、廃車処理では投入サイズ管理や異物対策も重要です。
例えば、燃料残留や未処理部品によって設備負荷が増える場合があります。
大型スクラップ向けプレスが向いているケース
大型スクラップ向けプレスは、重量物や大型金属スクラップ処理へ向いている設備です。
例えば、以下のような対象があります。
- 厚板スクラップ
- 重量鉄骨
- 大型設備解体材
- 重機部材
- 工場設備スクラップ
これらは高荷重が発生しやすいため、高耐久構造が必要になります。
大型スクラップ向けプレスの特徴
処理能力が高い
大量処理を行いやすく、大型スクラップ現場との相性があります。
高耐久設計が多い
厚物や重量物処理へ対応しやすい構造になっています。
保守費が大きくなりやすい
設備規模が大きいため、油圧系統や消耗部品管理が重要になります。
また、大型設備は基礎工事や電源容量など、設置条件も重要です。
投入サイズ・圧縮力・設置条件の見方

圧縮機やプレス機を選ぶ際は、カタログ上の圧縮力だけで判断しないことが重要です。
実際の現場では、投入サイズや処理量、設置スペースによって運用性が変わるためです。
投入サイズで確認したいポイント
投入サイズが小さい設備では、前処理工数が増える場合があります。
例えば、大型スクラップを細かく切断しなければ投入できない場合、作業負担や処理時間が増えるケースがあります。
投入サイズで確認したい項目
| 項目 | 理由 |
| 投入口サイズ | 前処理負担を減らすため |
| 投入高さ | 重機投入しやすくするため |
| 処理可能長さ | 長尺材へ対応するため |
| 異形材対応 | 複雑形状スクラップを処理しやすくするため |
| 重量対応 | 大型スクラップ投入へ対応するため |
圧縮力で確認したいポイント
圧縮力は高ければ良いわけではありません。
対象物へ対して過剰な圧縮力を持つ設備は、導入コストやランニングコストが大きくなる場合があります。
圧縮力で確認したい項目
| 項目 | 理由 |
| 最大圧縮力 | 対象物を処理できるか確認するため |
| 加圧速度 | 処理能力へ影響するため |
| 油圧性能 | 安定運転へ影響するため |
| 連続運転性 | 大量処理へ対応するため |
| 消費電力 | ランニングコストへ影響するため |
また、処理対象によって必要圧縮力は変わります。
例えば、アルミサッシ処理と廃車処理では、求められる設備性能が異なります。
設置条件で確認したいポイント

大型設備では、設置条件も重要です。
特に以下のような部分は事前確認が必要です。
- 基礎工事
- 電源容量
- 油圧ユニット配置
- 搬入動線
- メンテナンススペース
設置条件で確認したい項目
| 項目 | 理由 |
| 基礎条件 | 設備荷重へ対応するため |
| 電源容量 | 安定稼働を行うため |
| 搬入動線 | 重機搬入しやすくするため |
| メンテナンススペース | 点検しやすくするため |
| 周辺安全対策 | 作業事故を防ぐため |
そのため、設備本体だけでなく、工場レイアウトや運用方法まで含めて検討することが重要です。
2026年トレンド:非鉄金属価格高騰とバーゼル条約輸出規制

非鉄金属価格の高騰によるスクラップの資産価値向上と、国際的な環境規制であるバーゼル条約の運用強化に伴う輸出手続きの厳格化は、現在の金属スクラップ処理におけて最も重要です。単にスクラップを圧縮するだけでなく、市場の取引基準や法令遵守に対応した機械選定が今後の事業成果を大きく左右します。
非鉄金属の高騰でスクラップの「資産価値」が過去最高水準に
EVやデータセンター需要の増大により、銅やアルミニウムといった非鉄金属の国内建値は過去最高水準で推移しています。 これにより、スクラップは単なる「不要品」から「高価値な一次原料」へと変化しました。バラ積みや低密度な状態で出荷するのではなく、高圧プレス機で高密度に圧縮して積載効率を高めることが、輸送費の削減と高価買取(売却益最大化)に直結します。
バーゼル条約の規制強化とスクラップ輸出への影響
環境省・経済産業省による「バーゼル条約(バーゼル法)」の運用厳格化に伴い、プラスチックや不純物が混在した雑金属スクラップは「特定有害廃棄物等」とみなされ、事前承認なしでの海外輸出が厳しく制限されています。 不純物を含む未処理スクラップは港湾での通関が止まるリスクが高く、国内外の需要家に受け入れられるための「適正な前処理」が不可欠となっています。
今後の圧縮機/プレス機選びで必須となる2つの性能
法規制をクリアしつつ利益を最大化するためには、以下の2条件を満たすプレス機の選定が重要です。
- 受入基準を満たす「高密度圧縮(高容積圧縮)」
不純物や異物スキマを排除して純度を高め、国内製錬所や正規の輸出ルートへそのまま投入可能な「高品質原料」として加工する能力。 - 輸送効率を極限まで高める「標準ベーラー寸法での成形」
海上コンテナや大型トラックの積載限界まで無駄なく敷き詰められる定型サイズ(ベーラー寸法)に成形し、物流コスト増分を吸収する能力。
「単に容積を減らす」ための機械から、コンプライアンス(法令遵守)と輸送効率を両立する高出力プレス機への更新が、2026年以降のスクラップ事業における収益力を左右します。
出典:環境省|特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律の施行状況(令和6年)について
【あわせて読みたい】
▼スクラップ処理機械に使われる油圧プレス機とは?スクラップ処理機械の導入ポイント
圧縮機/プレス機のおすすめメーカー製品!7選
スクラップ処理の現場では、効率的に金属を圧縮・成形するための機械選定が非常に重要です。輸送コストの削減や保管効率の向上、さらには再資源化の品質にも直結するため、導入する製品の特長を把握しておく必要があります。
ここでは、代表的な圧縮機・プレス機を7つ取り上げ、それぞれの機能や強みを整理しました。
以下では、各製品の特徴を分かりやすく解説していきます。
スクラップ締プレス

株式会社テヅカのスクラップ締プレスは、コストを抑えつつも高い性能を備えた油圧プレス機です。
自社の設計基準とノウハウをもとに、品質管理力に優れた海外工場でOEM生産されており、国内の多くの事業所で導入されています。
設置には土間コンクリートまたは敷鉄板のみで対応可能。耐摩耗ライナ、上蓋刃物、空冷オイルクーラー、無線機が標準装備されています。
また、『経営力向上設備』対象機種として即時償却等の税制優遇にも対応しており、導入コストと運用性を両立したい事業者に最適です。
スクラップ締プレスの特徴
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特徴1 | OEM製作により低価格での製品化を実現。 |
| 特徴2 | 基礎は土間コン、敷鉄板でOK、据付も簡単ですぐに使用可能。 |
| 特徴3 | 耐摩耗ライナ、上蓋刃物、空冷オイルクーラー、無線機を標準装備 |
| 特徴4 | 「経営力向上設備」の対象機種で即時償却など税制優遇が受けられる。 |
押出式スクラッププレス(ベーリングプレス)

株式会社テヅカの押出式スクラッププレスは、鉄屑や新断、空缶、アルミサッシ、廃車など多様な素材の圧縮成型に対応する高速型油圧プレス機です。
本体は厚鋼板製の箱型フレーム構造で、各シリンダーは鋼管または鋳鋼製を採用。特殊鋼プレートで摺動部の摩耗や異物混入を防ぎ、高耐久性を確保しています。
高圧プランジャーポンプによる油圧制御で省エネ性と安定出力を両立。ラジコン操作によるワンマン運転も可能で、効率と操作性に優れたスクラップ処理機です。
押出式スクラッププレス/ベーリングプレスの特徴
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 特徴1 | 新断、空缶、アルミサッシ、廃車、軽量屑等に対応する各種プレスを揃えている |
| 特徴2 | 低いエネルギー消費、高い生産性、低コストの保守管理、経済性抜群のプレス機 |
| 特徴3 | ボックスライナーには、特殊鋼のプレートを採用 |
| 特徴4 | ラジコンによるワンマンコントロール |
スクラッププレス

KIMURAグループのスクラッププレス『KSP-290シリーズ』は、廃車などの大型スクラップを高圧で圧縮し、体積を最大1/4まで減容できる油圧式プレス機です。
290トンの高圧力と独自の省エネ構造を採用し、圧縮時の偏荷重による油漏れリスクを軽減。標準で幅2000mmの広い投入スペースを持ち、作業効率の向上にも寄与します。
耐久性を重視した本体フレームや省電力仕様のポンプを搭載しており、廃車処理業務の効率化・省コスト化を目指す企業におすすめです。
PAN型スクラッププレス

モリタ環境テックのPAN型スクラッププレスは、新断材や廃車など多種多様なスクラップを効率よく圧縮成形するプレス機です。
蛇行を防ぐリンク機構を備え、投入ボックスがワイド設計のため、スクラップの投入作業がスムーズに行えます。
新断材は炉前サイズ、廃車はAプレス材として成形されるため、後工程での取り扱いも容易。高い処理能力と成形品質、操作性を兼ね備えた本機は、スクラップの圧縮効率を追求する現場に最適な機種です。
PCN型スクラッププレス

モリタ環境テックのPCN型スクラッププレスは、新断材やアルミサッシ、廃家電、低級屑など多様なスクラップを製鉄原料サイズに圧縮成形する油圧式プレス機です。
特殊鋼プレートを採用した摺動面により、高い耐久性と経済性を両立。遠隔操作に対応し、投入から成形・排出までの一連工程を自動で制御できます。
また、圧縮力は高圧・低圧の切替が可能で、処理物に応じた柔軟な対応が可能です。生産性・省力化を重視するスクラップ処理現場に適した高性能プレス機です。
スクラップベーラー

富士車輌の圧縮機は、廃棄物やリサイクル資源の処理において高い信頼性と効率性を発揮する装置です。豊富なラインナップにより、一般廃棄物から産業廃棄物、金属スクラップまで多様な用途に対応し、処理現場のニーズに応じた最適なソリューションを提供します。
堅牢な構造と独自の油圧システムを採用しており、長寿命かつ安定した圧縮性能を実現。さらに、安全性や操作性にも配慮し、遠隔操作や自動化オプションも搭載可能です。
高耐久・高効率・高安全性を兼ね備えた富士車輌の圧縮機は、リサイクル現場や廃棄物処理場に最適な一台です。
3SPシリーズ/スクラッププレス

稲垣製作所の3SPシリーズは、自動車・ドラム缶・空き缶など多様なスクラップを対象とした三方締めタイプの油圧式スクラッププレス機です。
材料投入後は押出しから整理まで全自動で対応可能。無線操作によりグレーンやホークリフトから遠隔制御ができる点も特長です。
本体は高強度フレームを採用し、摺動面には張替え可能な特殊鋼板を使用。耐久性と作業効率を両立し、現場での省力化と安全性向上を実現する、信頼性の高いプレス機です。
【あわせて読みたい】
▼圧縮機/プレス機のおすすめメーカー製品!7選を徹底解説
おすすめの圧縮機/プレス機メーカー3選
廃材やスクラップの圧縮・処理に欠かせない圧縮機やプレス機。選定のポイントは、処理対象や作業規模に合わせた機能はもちろん、導入後のサポートやカスタマイズ対応力です。
ここでは、性能・実績・対応力の異なる3社をピックアップしてご紹介します。
以下でそれぞれの会社について詳しく解説します。
柔軟な対応力なら!株式会社テヅカ

株式会社テヅカは、リサイクル処理機器の企画・開発から設計、製造、設置、アフター保守までを一貫して担う福岡県の専門メーカーです。
自社設計のノウハウを最大限に活かし、処理物の種類や排出量、設置現場のスペース制限に応じた「オーダーメイド設計・カスタマイズ」を得意としています。スクラップ締プレスや押出式ベーリングプレスなど、作業環境に最適化した機械構築が可能です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社テヅカ |
| 所在地 | 〒811-3125 福岡県古賀市谷山942-1 |
| 電話番号 | 092-941-1311 |
| 公式URL | https://tezuka-group.co.jp/ |
さらに、海外先進メーカーとの技術提携により、高度なリサイクルシステムを導入・融合した提案ができる点も大きな強みです。OEM生産による導入コストの抑制モデルや、土間コンクリート敷きで容易に据付できる設計など、導入時の利便性にも配慮されています。
一貫したアフターサポート体制を含め、自社の設置環境に合った高性能なプレス機とコストパフォーマンスの両立を求める現場に最適です。
また、以下の記事では株式会社テヅカの特徴や事例について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、株式会社テヅカについてさらに詳しく知りたい方は、公式HPでも確認できます。
大手なら!株式会社モリタ環境テック

株式会社モリタ環境テックは、リサイクル機器の分野で幅広い製品ラインを展開する業界大手のメーカーです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社モリタ環境テック |
| 所在地 | 〒274-0081 千葉県船橋市小野田町1530 |
| 電話番号 | 047-457-5111 |
| 公式HP | https://www.morita119-kt.com/ |
PCN型やPAN型のスクラッププレスは、廃車やアルミ、低級スクラップなどの処理に対応しており、処理能力・省エネ性・耐久性を兼ね備えています。
投入から出荷までの一貫作業を遠隔操作で行える設計や、特殊鋼による摺動部の耐久強化といった実用的な工夫も導入されています。
全国ネットワークによるメンテナンス体制も整っており、安定供給と長期運用を前提とした選定にふさわしい信頼性の高い企業です。
なお、以下の記事では株式会社モリタ環境テックの特徴や事例について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
実績なら!富士車輌株式会社

富士車輌株式会社は、創業100年を超える歴史を持ち、リサイクル設備やスクラップ処理機の設計・製造において豊富な実績を誇るメーカーです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 富士車輌株式会社 |
| 所在地 | 〒524-0034 滋賀県守山市千代町13-1 |
| 電話番号 | 077-583-1235 |
| 公式HP | https://www.fujicar.com/ |
三方締プレスやスクラップシャーなどの重機系プレス機の開発に加え、破砕・選別までの一連のリサイクルプロセスに対応できる技術力を有しています。
SHELLANOSといったファインシュレッダや各種大型機器も自社製造しており、堅牢な構造と高効率な処理能力を両立。長期安定稼働を求める企業にとって、安心して任せられる設備パートナーです。
なお、以下の記事では富士車輌株式会社の特徴や事例について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
見積前に確認したいポイント

圧縮機やプレス機を導入する際は、本体価格(初期費用)だけで比較しないことが重要です。実際の現場では、処理量や油圧性能、設置条件、導入後の保守体制によって運用負荷や総コスト(ライフサイクルコスト)が大きく変化します。
導入後に「処理が追いつかない」「維持費が高すぎる」といった事態を防ぐため、見積段階で必ず確認すべき4つのポイントを解説します。
1.処理量・圧縮力

自社の処理計画に対して設備能力が不足していると、処理待ちによるヤードの滞留や、前処理(事前切断)の手間・人件費の増大につながります。処理能力と圧縮密度の双方を考慮して比較検討することが重要です。
- 圧縮密度(減容効率): 1回の圧縮で十分に容積を減らし、搬出時のトラック積載効率を高められるか
- 1時間あたり・ピーク時の処理能力: 通常稼働時だけでなく、一時的な大量搬入(ピーク時)にも余裕を持って対応できるか
- 投入口のサイズ: 大型スクラップを事前に切断・解体する手間を最小限に抑えられる大きさか
- 連続運転性: 長時間稼働させてもオーバーヒートや処理速度の低下が発生しないか
2.油圧系統・ランニングコスト

プレス機の心臓部である油圧系統の性能は、機械の寿命とトラブル率に直結します。また、電気代や消耗品費などのランニングコストを見落とすと、長期的な資金計画に影響を及ぼします。
- 油圧の安定性と冷却性能: 夏場などの高温環境下でも、油温上昇による緊急停止を防ぐ冷却構造になっているか
- 配管構造とオイル劣化対策: 油漏れリスクが低く、オイル交換やシール類交換のメンテナンス頻度を抑えられる設計か
- 消費電力と受電設備: 稼働時の電気代目安と、自社の既存電源容量で対応可能か(受電設備の増設工事が必要か)
- 消耗品・交換パーツ費用: 耐摩耗板やパッキン、刃物などの定期交換部品のコストと交換周期
3.設置・搬出条件

設備本体の寸法だけでなく、周辺の作業スペースや重機動線まで考慮して選定しなければ、搬入・搬出の作業効率が著しく低下してしまいます。
- 基礎工事・床面耐荷重: 機器重量と作動時の振動に耐えられる基礎・土間コンクリート工事が必要か
- 搬入・搬出の作業動線: 重機での材料投入や、圧縮完了後のスクラップ(ベーラー)の積み込み作業がスムーズに行えるスペースがあるか
- 点検・メンテナンススペース: 油圧ユニットの清掃や部品交換を安全かつ効率的に行うための作業スペースが周囲に確保できるか
- 電源・安全対策: 制御盤や電源の配置位置、作業員の安全動線が確保されているか
4.保守体制と総コスト(ライフサイクルコスト)の考え方
高負荷で稼働するプレス機は、故障によるライン停止が最大の経営リスクとなります。「初期費用が安い機械」であっても、故障頻度が高くパーツ供給が遅ければ、結果的に総コストが高くつくケースが少なくありません。
- 緊急対応体制と駆けつけ速度: 突発的なトラブルが発生した際、専門エンジニアが迅速に現地対応してくれるか
- 部品の供給・在庫体制: 海外・専用部品の調達待ちによる長期稼働停止リスクがないか
- 定期点検・予防保全メニュー: 事故や故障を未然に防ぐメンテナンス契約が用意されているか
- ライフサイクルコスト(LCC)の比較: 「本体価格+工事費+維持費(電気・オイル)+停止リスク」を含めた5〜10年単位の総額で判断できているか
【あわせて読みたい】
▼スクラップ処理機械の価格・導入費用相場|見積前に知っておきたい内訳と注意点
まとめ

本記事では、圧縮機やプレス機の役割とおすすめ製品・メーカーを解説しました。スクラップ処理機は、金属廃材を効率的に圧縮・成形し、輸送や保管の効率化、再資源化の促進に欠かせない設備です。
スクラップ締プレスや押出式プレスなどの製品は、それぞれ処理対象や現場条件に応じた特長を持っています。
また、テヅカ・モリタ環境テック・富士車輌といった信頼性の高いメーカーを比較検討することで、長期的な安定稼働とコスト削減を実現できます。適切な選定が成功のカギです。
圧縮機・プレス機の導入条件を相談する
金属スクラップ処理機導入ガイドTOPを見る
【この記事を読んでいる方におすすめ】
▼廃車プレス機の選び方|処理対象・設置条件・おすすめスクラップ処理機械メーカー比較
▼一方締めプレス機とは?スクラップ処理機械・圧縮機の用途と選び方を解説
▼二方締めプレス機とは?スクラップ処理機械設置時のリスクと安全対策



