スクラップ処理機械とは?種類・選び方とおすすめメーカー比較(条件別)

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金属スクラップ処理機に関する画像
出典元:株式会社テヅカ

工場やリサイクル現場では、大量の金属や廃材を効率よく処理するために「金属スクラップ処理機」が欠かせません。しかし、

「どんな機械なのか分からない」
「メーカーごとの違いが知りたい」

などと、悩む方も多いのではないでしょうか。選定を誤ると効率低下やコスト増につながるため、慎重な判断が必要です。

そこで本記事では、金属スクラップ処理機とは何か、スクラップ処理機メーカーの選び方、そしておすすめのスクラップ処理機メーカー10選について解説します。

金属スクラップ処理機の導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

なお、金属スクラップ処理機については以下のメディアで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

スクラップ処理機械とは(定義・できること)

ハテナと虫眼鏡
引用元:フォトAC

スクラップ処理機械は、金属スクラップを効率的に処理し、再資源化を支える重要な設備です。こちらでは定義とできることを整理し、導入前に把握すべき基本を分かりやすく解説します。用途や条件に応じた理解を深めることで、適切な機種選定につながります。

◇定義

スクラップ処理機械とは、鉄や非鉄金属などのスクラップを、破砕・圧縮・切断・選別といった工程で処理し、再利用しやすい状態へ加工するための産業機械を指します。単一の装置だけでなく、複数の機械を組み合わせてラインとして構成するケースも多く、処理対象や用途に応じて柔軟に設計されます。例えば、廃材や端材、使用済み製品などを対象とし、形状やサイズを整えながら、リサイクル工程に適した状態へ変換します。処理の目的は単なる減容だけでなく、輸送効率の向上や資源価値の最大化にもあります。そのため、機械の種類や仕様は、対象となる素材の特性や処理量、最終用途によって大きく異なります。導入を検討する際は、どの工程をどこまで自動化するかを含め、全体の処理フローの中で役割を整理することが重要です。

◇できること

スクラップ処理機械は、単に材料を細かくするだけでなく、効率的な資源循環を実現するための多様な機能を備えています。具体的には、以下のような処理が可能です。

・大型スクラップを破砕し、扱いやすいサイズに加工する

・プレス機で圧縮し、体積を減らして保管や輸送効率を高める

・シャーリング装置で切断し、規格サイズに整える

・磁選機や比重選別機で鉄と非鉄、異物を分離する

これらの機能を組み合わせることで、スクラップの品質を安定させ、再利用や売却時の価値を高めることができます。また、処理工程を自動化することで、人手作業の削減や安全性の向上にもつながります。一方で、対象物の硬さや混在物の有無によっては、機械への負荷や摩耗が大きくなるため、適切な機種選定と保守体制の確保が欠かせません。導入前には、処理対象や量だけでなく、最終的に求めるアウトプットの状態を明確にすることが重要です。

スクラップ処理機械とは?種類一覧(工程別)と特徴を解説

解説
引用元:フォトAC

スクラップ処理機械は、工程ごとに役割が分かれており、目的に応じて組み合わせて使うことが一般的です。こちらでは代表的な工程別に種類と特徴を整理します。各工程の違いを理解することで、自社に必要な設備の方向性を判断しやすくなります。

◇破砕(シュレッダー/破砕機)

破砕工程では、大型のスクラップや複雑な形状の金属を細かく砕き、後工程で扱いやすい状態にします。シュレッダーや破砕機は回転刃やハンマーを用いて対象物を物理的に粉砕し、サイズを一定範囲に揃える役割を担います。主に自動車部品や家電、混合スクラップなど、形状や材質が不均一なものに適しています。粒度は機種や設定によって調整できるため、後段の選別精度にも影響します。一方で、硬質材や異物混入がある場合は刃物の摩耗が早まるため、メンテナンス体制や交換コストの確認が重要です。

◇圧縮(プレス/ベーラー)

圧縮工程では、かさばるスクラップを押し固めて体積を減らし、保管や輸送効率を高めます。プレス機やベーラーは油圧の力でスクラップを圧縮し、一定の形状に成形します。軽量なスクラップや薄物、缶類などに適しており、バラバラの状態よりも効率よく積載できる点が特徴です。また、一定サイズに整形することで、保管や搬送がしやすくなり、取扱いや取引条件が安定しやすくなります。設備としては比較的シンプルですが、処理量や圧縮力によって能力差が大きいため、必要な処理量に見合った機種選定が求められます。

◇切断(シャー/ギロチン)

切断工程では、長尺材や厚みのあるスクラップを所定のサイズに切り揃えます。シャーやギロチンは強力な刃で金属を切断し、搬送や保管、再加工に適した長さへ調整します。H形鋼やパイプ、鋼板など、比較的均一な形状の材料に適しており、破砕前の前処理としても活用されます。切断精度が高いほど後工程の効率が向上するため、刃の状態や調整精度が重要なポイントとなります。また、安全対策としてガードやインターロックの有無も確認が必要です。

◇選別(磁選/風力/比重など)

選別工程では、破砕や切断後のスクラップから鉄・非鉄・異物を分離し、資源価値を高めます。磁選機は磁力を利用して鉄を回収し、風力選別では軽量物と重量物を分けます。さらに比重選別では、水や空気の流れと振動を利用し、素材ごとの密度差によって分類します。これらを組み合わせることで、混在スクラップから高純度の素材を取り出すことが可能です。選別精度は最終的な売却価格や再利用効率に直結するため、処理対象に応じた方式の選定が重要です。また、粉じんの発生や騒音への対策も併せて検討する必要があります。

スクラップ処理機械の選び方とは?失敗しない要件整理フロー

選び方
引用元:フォトAC

スクラップ処理機械の選定では、処理対象や設置条件を整理しないまま導入するとミスマッチが起こりやすいです。こちらでは失敗を防ぐために必要な要件整理の流れを分かりやすく解説します。事前に整理すべきポイントを押さえることで、自社に適した機種選定につながります。

◇処理対象(鉄/非鉄/複合材)

最初に整理すべきなのは、処理するスクラップの種類です。鉄系スクラップであれば比較的処理しやすい一方、アルミや銅などの非鉄金属は性質が異なり、機種によっては適さない場合があります。さらに、樹脂や異物が混在する複合材は、破砕や選別の難易度が高くなるため、専用の設備や工程が必要です。対象物のサイズや形状、硬さ、異物の有無などを具体的に把握することで、必要な処理工程と機械の仕様が見えてきます。特に混在物が多い場合は、選別工程の精度が最終的な価値に大きく影響するため、事前の整理が重要です。

◇処理量・粒度・回収率

次に重要なのが、処理量と仕上がり条件です。1日あたりの処理量やピーク時の負荷を想定し、それに対応できる能力を持つ機種を選ぶ必要があります。能力不足の設備を選定すると処理が滞り、逆に過剰なスペックはコスト増につながります。また、破砕後の粒度や最終的な回収率も重要な指標です。粒度が粗すぎると選別精度が下がり、細かすぎると処理効率やエネルギー消費に影響します。求めるアウトプットを明確にしたうえで、バランスの取れた仕様を選ぶことが求められます。

◇設置条件(スペース/騒音/粉じん)

設置環境も機種選定に大きく関わります。設置スペースの広さや搬入経路、既存設備とのレイアウトを確認し、無理のない配置ができるかを検討する必要があります。また、破砕や選別工程では騒音や粉じんが発生するため、周辺環境への影響にも配慮が求められます。防音対策や集じん設備の有無によっては、追加コストが発生する場合があります。特に住宅地に近い工場では、法令や近隣対応の観点からも慎重な検討が必要です。設置条件を軽視すると、稼働後にトラブルとなるケースがあるため注意が必要です。

◇保守・オーバーホール体制

長期的な運用を考えるうえで、保守体制の確認も欠かせません。スクラップ処理機械は刃物や可動部の摩耗が避けられないため、定期的なメンテナンスや部品交換が必要です。メーカーや業者によっては、保守契約やオーバーホール対応の範囲が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。特に突発的な故障時の対応スピードや部品供給体制は、稼働率に直結します。初期費用だけで判断するのではなく、運用コストやダウンタイムリスクを含めた総合的な視点で選定することが、失敗を防ぐポイントです。

◇仕様決めチェックリスト

スクラップ処理機械の選定では、事前に条件を整理しておくことが重要です。以下の項目を埋めることで、自社に必要な機種タイプの方向性が明確になります。

■見積依頼時の記入項目表

項目内容記入例
処理対象対象となる素材鉄・アルミ混在
処理量1日あたりの量5トン
粒度仕上がりサイズ50mm以下
設置条件スペース・環境屋内・騒音制限あり
保守体制対応方法外部委託

◇見積が変わる主な要因

スクラップ処理機械の費用は条件によって大きく変動します。主な要因は以下の通りです。

・処理能力(処理量・出力)

・設置工事(基礎・電源・搬入)

・付帯設備(搬送・集じん・選別)

・保守体制(契約・部品供給)

同じ用途でも構成によって価格は大きく異なるため、複数社の提案を比較することが重要です。

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スクラップ処理機械メーカー比較表

比較
引用元:フォトAC

スクラップ処理機械のメーカー選定では、単純な知名度や価格だけでなく、比較軸を明確にしたうえで評価することが重要です。こちらでは第三者視点で整理した比較軸をもとに、主要メーカーの特徴を一覧で把握できるようにまとめます。なお、評価は公開情報や一般的な傾向に基づくものであり、最終的な適合性は条件によって異なります。

■スクラップ処理機メーカー比較表

メーカー名対応工程特徴向いている用途保守体制
株式会社テヅカ破砕・圧縮・選別カスタム設計と一貫対応に強み複合スクラップ・ライン構築◎ 一貫サポート
株式会社リョーシン破砕・選別多様な破砕機ラインナップ混合スクラップ処理○ 国内対応
富士車輌株式会社破砕・選別・大型設備大規模プラントに対応大量処理・リサイクル施設◎ 実績豊富
日東鋼機株式会社切断・圧縮シャー・切断機に強み長尺材・鋼材処理○ 専門特化
株式会社大原鉄工所圧縮・破砕環境設備と組み合わせ提案廃棄物処理全般○ 幅広い対応
株式会社極東開発工業圧縮・車両系車両搭載型など特殊用途現場回収・移動処理○ サービス網あり

◇比較軸の考え方(何を見ているか)

メーカー比較では、以下の観点を基準として整理しています。

・対応工程

破砕・圧縮・切断・選別のどこまで対応できるかを確認します。一貫ラインを構築できるメーカーか、単体機に強いメーカーかで選び方が変わります。

・特徴(強み)

標準機中心か、カスタム設計が可能か、大型設備に強いかなどを見ます。処理対象や事業規模に適合するかが重要です。

・向いている用途

混合スクラップ、大量処理、長尺材など、得意とする用途を整理します。自社の処理内容に近い実績があるかを確認することがポイントです。

・保守体制

メンテナンス対応、部品供給、トラブル時のサポート体制を評価します。長期運用を前提とした場合、稼働率に直結する重要な要素です。

◇比較時の注意点

比較表はあくまで判断材料の一つであり、実際の選定では個別条件の確認が不可欠です。処理対象や設置環境によって最適な仕様は大きく変わるため、複数社に相談し、具体的な提案内容を比較することが重要です。また、見積金額だけでなく、付帯設備や保守費用を含めた総コストで評価することで、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

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おすすめのスクラップ処理機械を条件別に紹介

手を広げるビジネスマン
引用元:フォトAC

スクラップ処理機械は、処理対象や規模、運用体制によって最適なメーカーが異なります。こちらでは比較表で整理した10社を前提に、代表的な条件別におすすめを3社ずつ紹介します。自社の状況に近いパターンを参考にすることで、候補の絞り込みがしやすくなります。

◇複合スクラップ・ライン構築なら

複数の工程を一貫して構築したい場合や、混在スクラップを扱う場合は、単体機ではなくライン設計の提案力が重要になります。処理対象が多様なほど、工程間の連携や最適化が求められるため、カスタム対応力のあるメーカーが適しています。

・株式会社テヅカ

破砕から選別まで一貫したライン構築に対応しており、処理対象に応じたカスタム設計に強みがあります。複合材や混在スクラップの処理を前提とする場合に適しています。

・富士車輌株式会社

大型プラントの実績が豊富で、複数工程を統合したシステム提案に対応しています。大規模なリサイクル施設や処理拠点の構築に向いています。

・株式会社大原鉄工所

環境設備と組み合わせた総合提案が可能で、廃棄物処理全体を見据えたライン設計に強みがあります。スクラップ以外の処理も含めた最適化を図りたい場合に適しています。

◇混合スクラップ・破砕中心なら

家電や雑品などの混合スクラップを扱う場合は、破砕性能と耐久性が重要になります。異物混入や硬質材への対応力、安定した処理能力が求められるため、破砕機のラインナップが豊富なメーカーが適しています。

・株式会社テヅカ

破砕機単体だけでなく、前後工程を含めた最適化提案が可能です。混在物の多いスクラップでも、選別工程と組み合わせることで効率的な処理が実現できます。

・株式会社リョーシン

多様な破砕機を展開しており、混合スクラップや雑品処理に対応しやすい点が特徴です。用途に応じた機種選定がしやすく、柔軟な対応が可能です。

・富士車輌株式会社

大型破砕設備に強みがあり、大量処理が求められる現場に適しています。高い処理能力と安定稼働を重視する場合に有効です。

◇長尺材・鋼材処理なら

H形鋼やパイプ、鋼板などの長尺材を扱う場合は、切断精度と処理効率が重要です。シャーやギロチンなどの切断機に強みを持つメーカーを選ぶことで、安定した処理が可能になります。

・株式会社テヅカ

切断工程を含めたライン構築に対応しており、後工程との連携を考慮した設計が可能です。単体機にとどまらない最適化を求める場合に有効です。

・日東鋼機株式会社

シャーリング装置に特化しており、長尺材や鋼材の切断に強みがあります。精度と耐久性を重視する現場に適しています。

・株式会社極東開発工業

車両搭載型など特殊用途にも対応しており、現場での切断や回収作業に適しています。機動性を重視する運用に向いています。

各パターンはあくまで代表例であり、実際の選定では処理量や設置条件、保守体制などを含めた総合的な判断が必要です。複数のメーカーに相談し、提案内容を比較することで、自社に最適な構成を見極めることが重要です。

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おすすめのスクラップ処理機メーカー10選

スクラップ処理の現場では、単に機械の性能だけでなく、柔軟な対応力やサポート体制、導入後の信頼性も大きな決め手となります。

ここでは、現場ニーズに的確に応えるおすすめの国内メーカー10社を、それぞれの強みとともにご紹介します。

それぞれのメーカーについて、以下で詳しく解説します。

株式会社テヅカ

株式会社テヅカのHPのTOPページの画像
出典元:株式会社テヅカ

株式会社テヅカは、福岡を拠点に全国へ対応するリサイクル機器メーカーです。

項目詳細
会社名株式会社テヅカ
所在地〒811-3125
福岡県古賀市谷山942-1
電話番号092-941-1311
公式URLhttps://tezuka-group.co.jp/

多様な金属スクラップに対応する処理機を取り扱っており、スクラップシャーやシュレッダープラントをはじめとした高機能機器を展開。現場の要望に応じて仕様変更できる柔軟性の高さが特長です。

さらに、導入後の保守・点検・補修まで自社で対応しており、長期稼働を見据えたサポート体制も充実。ニーズに応じてきめ細かく提案してくれる、実用性重視の企業です。

また、以下の記事では株式会社テヅカの特徴や事例について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

なお、株式会社テヅカについてさらに詳しく知りたい方は、公式HPでも確認できます。

株式会社モリタ環境テック

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出典元:株式会社モリタ環境テック

株式会社モリタ環境テックは、ギロチンプレスや選別機、破砕機などリサイクル業界で豊富な製品を提供する大手企業です。

項目詳細
会社名株式会社モリタ環境テック
所在地〒274-0081
千葉県船橋市小野田町1530
電話番号047-457-5111
公式HPhttps://www.morita119-kt.com/

設計から製造、据付、整備までを自社で一貫対応し、高品質な機器と安定した納期を両立。全国規模で対応可能な体制と、バージョンアップ・オーバーホール・中古機販売といった多角的なサービスも展開しています。

スケールの大きな設備導入や長期運用を考えている企業にとって、非常に心強い存在です。

なお、以下の記事では株式会社モリタ環境テックの特徴や事例について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

富士車輌株式会社

富士車輌株式会社のHPのTOP画像
出典元:富士車輌株式会社

富士車輌株式会社は、100年以上にわたって産業機械を手がけてきた老舗メーカーです。

項目詳細
会社名富士車輌株式会社
所在地〒524-0034 
滋賀県守山市千代町13-1
電話番号077-583-1235
公式HPhttps://www.fujicar.com/

スクラップ処理設備やリサイクルプラントの設計・製造に特化しており、自社開発の高耐久機器を提供。導入後の点検・修理・カスタマイズ対応も自社で実施する体制を整えています。

大学との共同研究やAIを活用した異常検知技術の開発など、先進性にも注力。高信頼性と将来性を両立した機器を求める企業に最適なパートナーです。

なお、以下の記事では富士車輌株式会社の特徴や事例について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

三立機械工業株式会社

三立機械工業株式会社のホームページ画像
出典元:三立機械工業株式会社

三立機械工業株式会社は、「ワケル技術」と呼ばれる独自の分離処理技術を武器に、廃電線や金属スクラップのリサイクル装置を提供するパイオニア企業です。

項目詳細
会社名三立機械工業株式会社
所在地〒263-0002 
千葉県千葉市稲毛区山王町335
電話番号043-304-7511
公式HPhttps://www.sanritsu-machine.com/
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